LEDの選び方
★明るさ
白熱電球や蛍光灯では明るさの単位としてW(ワット)で表現していましたがLEDでは同程度の
明るさでもW数が小さくなり簡単に比較ができないため明るさの単位としてルーメン(lm)が使わ
れるようになりました。白熱電球60Wは800lm程度、直管蛍光灯40Wは2000lm程度です。
★光色
白熱電球は電球色、事務所などの蛍光灯は昼白色と呼称していましたがLEDに代わり並行して
色温度・ケルビン(K)という単位が使われることが増えました。
電球色 2800K 昼白色 5000K 昼光色 6000K などで表されます。
★消費電力
白熱電球の100Wと同等の明るさのLED電球は8.6Wなどで消費電力は10分の1以下です。
蛍光灯でも直管40Wの安定器消費電力44Wに対してLEDは14W程度で同等の2000lmの明るさ
を実現しています。
★省エネ
上記のように白熱電球や水銀灯では約10分の1、蛍光灯でも約3分の1の消費電力です。
電気料金もそれだけ安くなり、電力不足の解消や発電に必要な化石燃料の消費が抑えられ地球温暖化
抑制にも役立ちます。
★寿命について
LEDの設計寿命はほとんどが約4万時間と記載してあります。LED素子は直流電流で発光します
ので交流電源を変換している回路基板や部品類の寿命もあります。
危険なLED化とは?
【火災になる場合もある危険な工事】
蛍光灯に代わるLEDランプの中には「工事不要」というものがあります。
器具の改造工事が不要なので安上がりだという訳です。ところがこれらの商品のなかには消費電力が
増えてしまい省エネになるどころか想定外の電流が流れてしまい蛍光灯安定器の過熱や絶縁不良をま
ねき、最悪は火災になってしまう事例もあります。
どちらにしても蛍光灯安定器の寿命は10年といわれますので年数を経過した安定器に電流が流れ続け
ることは危険です。
既存の照明器具を利用してLED化する場合は「器具改造工事」を電気工事士資格のある工事屋さんに
お願いするのが安心です。
LED化の目的
【1】電気料金削減
消費電力の削減により値上がりが続く電気料金の削減
【2】器具の長寿命化
LED照明の長寿命による交換ランプ代の削減と交換費用の節約
【3】設計照度の確保
本来点灯すべき場所を点灯することで建築当初の設計照度の確保